友人Mと一緒に行った北京5日間。大好きな後海周辺を散策した。まず向かったのが鼓楼だ。以前にも紹介したことがあるが、周りには胡同、四合院が広がり、楼の上から眺めることが出来る。この日はあいにく霞んでいて見晴らしが悪かったが、それもまた北京らしい。 鼓楼、鐘楼は東城区の地安門外大街にあり、北京中軸線の北の端に位置する。北京中軸線は南は永安門から始まり前門、天安門、午門、故宮、景山公園、後門橋、鼓楼、鐘楼までまっすぐに続く北京の中心線のようなものである。普通は鼓楼と鐘楼は東西に並んで配されるものだが、北京の鼓鐘楼は中軸線上にあるため南北に並んでいる(鐘楼が北側)。左の写真は鼓楼から鐘楼を望む。 鼓楼の上からの眺めを楽しむには恐ろしいほど急な69段の階段を登らなくてはならない。これは普通の人でも「えっ!」と絶句するような階段で、高所恐怖症の人は下りのこと考えたら登れないかも。上には時を知らせるために使っていた大きな太鼓がずらりと並んでいる。時間を合わせて行けば、太鼓の実演を見学出来る。 去年の2月に行った時と明らかに違っていたのは、地安門大街の方(南側)を見下ろすと、向かって左側の一角の四合院が右の写真のようにごっそり取り壊されて更地になっていたこと。ここには右の写真と同じようにいくつかの商店と灰色の屋根がひしめいていたはずなのだが。実は前夜ホテルでNHKワールドプレミアムを見ていたら「世界ふれあい街歩き」と言う番組で偶然、後海(ホウハイ)界隈のことを放送していた。その中で、人力車の運転手が後海の付近に住んでいるのだが、「ここらへん(鼓楼と後海の中間にあたる場所)は取り壊されて緑地公園になるんだ。残念だ。」と話していた。確かに鼓楼の近くにも外壁に取り壊しが決定したことを表す「拆」と書かれた建物があった。実際に住んでいる人にとっては便利な住居とは言えないし、観光客の立場でどうこう言えるものでもないけれど、このままの景色のほうが好きだなあ。オリンピックまでにあちこちの開発がどんどん進むだろう、昔ながらの北京が見たいならのんびりしていられない。急げ! ■北京鼓鐘楼・三維全景360度環境照片 鼓楼、鐘楼からの360度の眺めを体験できるサイト。「鼓楼南望地安門大街」で取り壊される前の景色を見ることが出来ます。鼓楼の69段の階段もここで見ることができます。 ■維基百科(ウィキペディア中国版) >鼓楼・鐘楼 >北京中軸線
by tabisuru
| 2006-04-15 21:57
| 后海あたり
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小心者の北京留学と
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